ドイツの高級車メーカー、アウディが米国の一部メディアの報道に反論した。それは、テスラモーターズのEV、『モデルS』の販売台数と比較されたことに関してである。
事の発端は、『CNNマネー』の5月13日の報道。同メディアは、「テスラ モデルSの第1四半期(1-3月)の米国販売台数は4750台。ガソリン車の同等価格帯のメルセデスベンツ『Sクラス』の3077台、BMW『7シリーズ』の2388台、アウディ『A8』の1462台を上回った」と伝えたことにある。
アウディの米国法人、アウディオブアメリカは5月17日、この報道に反論。「一部メディアの限られた土俵上での販売台数の比較は、早急ではないか」と題する声明を発表した。
アウディはこの声明の中で、「モデルSの3か月間(第1四半期)の米国販売台数は4750台。しかし、この台数はアウディの4月単月の米国実績の1万3157台の半分にも満たないのです」と述べた。
さらに、アウディは、「投資家や報道関係者など多くの人々が、他のEVブランドが不安定な経営状態にある中、テスラの販売台数や収益に注目している。しかし、一部メディアによると、テスラを過大評価しているとの見方もあります」と結んでいる。