フォルクスワーゲンの商用車部門は5月8日、オーストリアで開幕したグループのファン感謝イベント、「Wortherseeツアー」において、コンセプトカーの『アマロック パワーピックアップ』を初公開した。
同車はフォルクスワーゲンが南米などで販売している小型ピックアップトラック、『アマロック』をベースに、高性能化を図ったコンセプトカー。アマロックはダカールラリーのサポートカーとして活躍するなど、高い悪路走破性を備えている。
アマロック パワーピックアップでは、本来アマロックに設定のない直噴3.0リットルV型6気筒ターボディーゼル「TDI」を移植。このエンジンは、『トゥアレグ』などに搭載されているユニット。最大出力は272ps、最大トルクは61.2kgmを引き出す。
トランスミッションは8速AT、駆動方式はフルタイム4WDの「4モーション」。アマロック パワーピックアップは、0-100km/h加速を7.9秒で駆け抜ける。
パワーアップに対応して、サスペンションやブレーキを強化。ワイドボディや専用のエアロパーツで迫力を増した。荷台部分にはレーシングカートが搭載できるよう、改造が施されている。