米国の自動車大手、フォードモーターは4月20日、中国で開幕した上海モーターショー13において、中国向けの新型『モンデオ』を初公開した。
同社は2012年1月、デトロイトモーターショー12において、新型『フュージョン』をワールドプレミア。この北米向け主力中型セダンが、欧州市場には新型『モンデオ』として、2012年9月のパリモーターショー12でデビューを飾った。
同社は新型モンデオ用のC/Dセグメントプラットホームから、2015年までに15の新型車を開発し、世界市場へ投入する計画。新型モンデオは中国だけでなく、広くアジア市場でも発売される。
中国向けの新型モンデオの特徴が、新開発の直噴1.5リットル直列4気筒ガソリンターボ、「エコブースト」の搭載。エコブーストは、フォードモーター自慢の新世代環境ユニット。排気量を縮小するダウンサイジングを推進しながら、ターボチャージャーで過給することで、パワーを引き出すアイデアだ。中国仕様のモンデオが、この1.5エコブーストを最初に搭載するモデルとなった。
この直噴1.5リットル直列4気筒ターボエンジンは、エコブースト最小の1.0リットル3気筒ターボユニットの先進技術を導入。エンジンと一体化されたエグゾーストマニホールドなどが採用された。最大出力は181ps、最大トルクは24.5kgm。フォードモーターによると、現行の1.6エコブーストと同等のパワーとトルクを引き出しながら、これを上回る環境性能を実現しているという。