日産自動車は4月20日、上海モーターショーのプレスカンファレンスでコンセプトカー「Friend-ME(フレンド・ミー)」を世界初公開した。中国には1980年代生まれが約2億4000万人いるが、日産ではこれら「八零后」と呼ばれる若者層の社会的な行動形態を研究、「Friend-ME」のコンセプトを作成した。コンセプトカーは、日産のチーフ・クリエイティブ・オフィサーの中村史郎氏の指揮下で、北京の日産デザインチャイナ(NDC)と日産グローバルデザインセンター(NGDC)のデザインチームが協力して製作した。日産の商品企画本部本部長フランソワ・バンコン氏は、「今後数十年の世界の自動車トレンドは、八零后の男性の嗜好によって形作られていくことになるでしょう。そのため、私たちは注意深く八零后の男性の将来の夢に耳を傾け、その夢に手が届くような商品を提案していくことが重要なのだと考えています。『Friend-ME』はその最初の提案となります」と企画の背景を説明する。フレンド・ミーは、力強い彫刻的なラインを採用し他車に埋没しない堂々とした外観と、乗車した4人の友人たちが対等な立場で一緒にワクワク感を得られるようなインテリアにデザインされた。日産デザインチャイナのバイスプレジデント豊田泰治氏は、「私たちは、「Friend-ME」のエクステリアデザインに、「Distilled ‘Da Qi’(大気)-進歩的な’大気’の解釈」と呼ぶ手法を用いました。「大気」とは、独特の雰囲気を醸し出す、あるいは存在感があるということですが、それと同時に、流れに乗る、調和するということも意味します。そのバランスをとりながら、私たちは「大気」を進歩的に解釈し、本質へと到達しました。その結果、セダンのカテゴリーに全く新しい、若々しい一面を加えることができたのです」と語る。インテリアは、フロントとリアの4つのシートは全てが独立。4人全員が、車速、ナビゲーション、燃料の残量など、同じ情報を共有できる。また、全員が同じ音楽を聴くこともでき、4人それぞれが自分のシートで自分の好きな音楽を聴くこともできるという。センターコンソールは、オニキスブラック仕上げの一体型とされ、ダッシュボードからリアシートの間へと伸び、4つのシートからそれぞれ各種の操作ができる。パワートレーンにはハイブリッドシステムを採用している。
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