日産自動車は3月5日、スイスで開幕したジュネーブモーターショー13において、欧州市場向け『リーフ』の大幅改良モデルを初公開した。
大幅改良モデルは、すでに日米で発表された仕様に準じる。モーターやインバーター、DC/DCコンバーターなどの高電圧ユニットを一体設計し、全体で容積を30%、質量を10%コンパクト化。さらにバッテリーモジュールとケース構造の合理化、各部パーツの見直しで、従来比で約80kgの軽量化を実現した。
さらに、回生ブレーキシステムの制御変更によって、エネルギー回収量を増加。省電力暖房システムなどの採用の効果も手伝って、満充電時の最大航続距離を引き上げた。急速充電システムもアップデートされ、充電時間が短縮されている。
欧州仕様のリーフは、今回の大幅改良を機に、日本からの輸入を中止し、英国工場製に切り替え。これに伴い、欧州でのリーフの価格は、最大で3000ユーロ(約37万円)引き下げられた。
リーフの大幅改良モデルは、2013年半ばに欧州市場で発売される予定。現在、リーフは欧州17か国で販売されており、欧州での累計販売台数は、7000台を超えている。