トヨタ小木曽常務理事、ハイブリッド「日本で最先端を極めて造り続ける」

エコカー ハイブリッド
トヨタ自動車・小木曽聡常務理事
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  • アクア組立ライン
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トヨタ自動車の小木曽聡常務理事は3月1日に都内で一部報道陣と懇談し、ハイブリッド車の生産に関し「コアコンポーネントを含む生産技術は日本で最先端を極めて造り続けてもいいのではないか」との考えを示した・

小木曽常務理事は「車そのもののアッセンブリーは、例えば『カムリ ハイブリッド』は現地に段々移っている。ヨーロッパの『オーリス ハイブリッド』、『ヤリス ハイブリッド』にしてもアッセンブリーは現地」としながらも、「コンポーネントをいつどういうふうに現地で造るかというのは、少し慎重に考えている」と述べた。

その理由として「ハイブリッド車を出してから15年経つが、普通の車の部品や技術に比べると進化が激しく、競争にも勝っていきたい。進化を早くするということは、色々な技術が変わるし、生産設備も変わる。これが海外の拠点に出て行ってしまうと制約が付く」と指摘。

さらに「日本でどんどん最新のもので、性能も良くして、コストダウンしていきたいので慎重になる。ハイブリッドのコアコンポーネント技術を含む生産技術ぐらい日本で最先端を極めて造り続けてもいいのではないかと僕は思っている。世代車といわれているような新技術は、日本の中でのものづくりにこだわるというのはやはり必要なのではないか。海外生産をやらないといっているわけではないが、部品、部品ごと状況に合わせて慎重に判断していく必要がある」と強調した。

《小松哲也》

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