米国の自動車大手、フォードモーターは1月29日、2012年の世界新車販売の結果を公表した。リンカーンブランドを含めた総販売台数は、566万8000台。前年比は0.5%のマイナスだった。
販売台数が落ち込んだのは、信用不安の欧州の影響が大きい。2012年の欧州におけるフォードモーターの新車販売台数は、135万3000台。前年比は15.5%減と2桁の減少となった。
その一方、北米や南米、アジア太平洋地域での新車販売は好調。北米では2012年、前年比3.6%増の278万4000台を販売。そのうち、米国は前年比4.7%増の225万0165台を売り上げる。
アジア太平洋地域では2012年、前年比14.6%増の103万3000台を販売。中国では、新記録となる62万6616台を売り上げ、前年比は21%増と大きく伸びた。主力車は新型『フォーカス』で、29万6360台を販売し、中国乗用車のベストセラー車に君臨した。
フォードモーターのアラン・ムラリー社長兼CEOは、「小型車から、中型車、大型車、SUV、トラックまで、最高の品質と燃費、安全性、デザイン、価値のある車を世界中に届けていく」とコメントしている。