2位:フェリペ・マッサ(10番手スタート)
リタイヤ:フェルナンド・アロンソ(6番手スタート)
マッサは10番手からスタートし、オープニングラップの混乱をうまく切り抜け、一気に4番手に躍り出る。
その後、14周目のジェンソン・バトン(マクラーレン)のピットインで3番手に上がり、更にその2周後の小林可夢偉(ザウバー)のピットインにより、トップのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)に次ぐ2番手を獲得したが、その時点で既にベッテルとの間には10秒のギャップが出来上がっていた。
18周目にトップのベッテルと同じタイミングでのピットインを済ませコースに復帰する際、小林とどちらが前に出れるかの勝負になるかと思われたが、2周早くピットインを済ませた小林が他車に引っかかっていたために、難なく2番手のままコースに戻る事に成功する。
その後はファステストラップを出してベッテルとのギャップを縮めようとするが、ベッテルもファステストを連続する走りを見せ、ギャップは縮まるどころかどんどん離されていく事となった。
マッサはベッテルとのギャップが約20秒に広がっていた37周目に自身2度目のピットインをし、しかしその後もベッテルには近づく事は出来ず、かつ後続に迫られる事もなく、2年ぶりの2位表彰台を獲得した。
その2位フィニッシュを果たしたチームメイトと異なり、アロンソはオープニングラップの餌食となってしまった。
6番手スタートだったアロンソは1コーナーに向かうストレートで左にキミ・ライコネン(ロータス)と2台で並んでいた。
そこへ右からジェンソン・バトン(マクラーレン)が加わり、一瞬のスリーワイドになった時、一番左側にいたライコネンがアウト側に押し出され姿勢を乱し、ライコネンのフロントウイングとアロンソの右リヤタイヤが接触、瞬く間にスピン状態になったアロンソは、右リヤタイヤを失い、まさかのリタイヤとなってしまう。
まだかろうじてランキングトップに留まっているアロンソだが、ランキング2位のベッテルとの差は一気に4ポイントに縮まった。残りは5戦、鈴鹿での取りこぼしがどう響くか。