日産自動車の海外向け高級車ブランド、インフィニティは、パリモータショー12で『LEコンセプト』を欧州初公開した。
LEコンセプトは2012年4月、ニューヨークモーターショー12で初公開。インフィニティブランド初の市販EVを示唆したコンセプトカーだ。
実用性の高い5シーターの4ドアセダンでありながら、空気抵抗係数を示すCd値は0.25と、非常にスタイリッシュ。全長は、インフィニティ『Gセダン』(日本名:日産『スカイライン』)の4735mmとほぼ同じだ。
EVパワートレインは、日産『リーフ』のシステムがベース。モーターは最大出力134ps、最大トルクは33.2kgmを引き出す。二次電池は蓄電容量24kWhのリチウムイオンバッテリー。急速チャージャーを使えば、80%の容量なら充電は30分以内に完了する。
インフィニティが今回、LEコンセプトの欧州初公開の場を、パリモーターショー12に決めた理由は何か。インフィニティヨーロッパのベルナード・ロール副社長は、「フランスではEVに対する補助金が、5000ユーロ(約50万円)から7000ユーロ(約70万円)に増額された。EVに追い風が吹いているフランスで、LEコンセプトを欧州プレミアするのが相応しいと考えた」と話す。
またインフィニティは今回、LEコンセプトの市販時期について、「2014年」と明言。日産リーフに続いて、今度はラグジュアリーEVというカテゴリーを創出する計画だ。