トヨタ自動車は9月24日、東京都江東区で環境技術開発に関する発表会を開き、コンパクト電気自動車(EV)の『eQ』を12月から日米で限定販売すると明らかにした。
会見した内山田竹志副会長によると、日米合わせて100台のリース販売とし、主として自治体や法人向けに供給する。ベース車両は『iQ』であり、日産『リーフ』の半分に相当する容量12kWhのリチウムイオン電池を搭載している。航続距離は100km(JC08モード)。
1km当たりの走行に要する電力(電費)は104Whであり、EVでは世界最高としている。トヨタは2年前の環境技術発表会で、iQベースのEV開発を公表していた。内山田副会長は「2年前にはグローバルで年間数千台の販売を行うと伝えたが、まだ(普及には)難しい面があり、限定販売にすることとした」と、説明した。
トヨタは当面、EVについては都市内などでの短距離走行のニーズに対応する環境車と位置づけている。このため、内山田副会長は「走行コスト自体は安いので、カーシェアリングでの利用などの可能性も探っていきたい」と話した。