ホンダの米国部門は、アラバマ州のホンダ・アラバマ・オート・プラント(AAP)において、中型SUV『パスポート』新型の生産を開始した。
新型パスポートは、第4世代モデルとなり、ラインナップには初設定の「TrailSport(トレイルスポーツ)」が含まれる。このモデルは、本格的なオフロード性能と多用途性を兼ね備えた、究極のホンダ冒険SUVとして位置付けられている。
パワートレインには、リンカーンのエンジン工場で生産される3.5リットルDOHC V6エンジンを搭載。このエンジンは285hpのパワーと262lb-ftのトルクを発生する。また、パスポート初となる10速オートマチックトランスミッションが組み合わされ、新たなオフロード機能も多数追加されている。

新型パスポートは、RTL、TrailSport、TrailSport Eliteの3つのトリムレベルで展開される。新型『パイロット』に初めて採用された、オフロード性能を重視して設計された非常に剛性の高いプラットフォームをベースにしている。現地価格は、RTLグレードの4万4750ドルから始まる。
AAPでは4500人以上のホンダ従業員が、パスポート、パイロット、『オデッセイ』、『リッジライン』といったホンダのライトトラックの生産を担当している。同工場は年間35万台以上の車両とV6エンジンの生産能力を持ち、2001年の生産開始以来、累計650万台以上の車両を製造してきた。
新型パスポートは、パイロット同じラインで生産される。AAP従業員は、約25年の経験を活かし、新しい生産技術やプロセスを導入しながら、新型パスポートの生産に取り組んでいる。
