日本ゼオンの100%子会社である瑞翁貿易(上海)有限公司は、中国のリチウムイオン電池用セパレーターメーカー大手SEMCORPの関係会社と、電池材料販売の合弁会社を設立することで合意したと発表した。新会社は2025年4月末に設立予定だ。
この合弁会社は、ゼオンがSEMCORP関連会社の珠海辰玉新材料科技有限公司(辰玉社)に供与するリチウムイオン電池負極用バインダーの製造技術と知的財産権に基づきライセンスされた製品を、独占的に中国国内市場で販売する。
今回の提携により、電池セパレーター市場でトップシェアを誇るSEMCORPの販売チャネルを活用しつつ、ゼオンの負極用バインダー技術と辰玉社の製造コスト競争力を融合させ、中国市場における事業拡大を目指す。