日産自動車がエンジンを供給し、米国のデルタウイング社と共同で2012年のルマン24時間耐久レースに参戦して、注目された日産『デルタウイング』。この次世代ルマンレーサーが、米国のモータースポーツで再びその雄姿を披露する。
これは9月17日、北米日産が明らかにしたもの。日産デルタウイングが10月17‐20日、米国のロードアトランタで開催されるALMS(アメリカン・ル・マン・シリーズ)最終戦にエントリーすると発表したのだ。
日産デルタウイングは、ルマン24時間耐久レースが2012年から導入した特別なカテゴリー、「ガレージ56」の枠でルマン24時間に参戦。これは次世代の自動車技術の研究開発を促進するために設けられた、いわば実験車のカテゴリー。賞典外のため、ゼッケンナンバーは「0」だった。
戦闘機を思わせる2シーターのマシンは、車両重量わずか475kg。日産自動車が開発した直噴1.6リットル直列4気筒ガソリンターボ「DIG-T」は、最大出力300psを発生する。
北米日産は、今回のALMS最終戦へのエントリーについて、「2013年から日産デルタウイングが、同レース参戦の可能性がある」と説明。ルマン24時間では不運な接触で途中リタイアに終わったが、ALMS最終戦では、10時間、1600kmの完走を目指す。