【新聞ウォッチ】「最後の大国」ロシアのWTO加盟、日本車輸出に追い風

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8月末に開催されるモスクワモーターショーで初公開されるマツダ・新型6(日本名:アテンザ)
  • 8月末に開催されるモスクワモーターショーで初公開されるマツダ・新型6(日本名:アテンザ)
  • 8月末に開催されるモスクワモーターショーで初公開されるマツダ・新型6(日本名:アテンザ)
  • 日産・新型アルメーラ(ロシア仕様)
  • 三菱 アウトランダースポーツ(日本名:RVR ロシア仕様)

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年8月23日付

●シャープに2300億円追加融資、来月までに、主要取引2行が検討(読売・2面)

●ロシア、「近代化」後押し、WTOに加盟、日本、新車市場拡大に期待(読売・7面)

●トヨタ、ブラジルで攻勢、対VW現地生産小型車投入へ(読売・8面)

●「原発0%」支持最多、討論型世論調査、聴取会パブリックコメント「国民的議論」結果出そろう(朝日・1面)

●格安レンタカー快走、3年で加盟900店超のチェーン出現、GSの参入、相次ぐ(朝日・8面)

●首相10月解散示唆、自民に伝達「予算影響避ける」(産経・1面)

●「脱レアアース」部材開発加速、電機各社、コスト圧縮へ(産経・10面)

●燃費ターボエンジン、トヨタ14年秋導入へ、HV補う環境技術化(東京・7面)

●乗用車世帯保有数、6年ぶりに増加、普通車横ばい、軽増える(東京・7面)

●新興国の通貨安収益圧迫、ルーブル安、日産は94億円(日経・1面)

●トヨタ、米で実験、プラグインHV、電力に応じ効率充電(日経・9面)

●ガソリン価格2週連続上昇、シリア緊迫波及(日経・9面)

●エコカー向け半導体材料デンソー、部品の小型化可能(日経・11面)

●企業戦略突破口探る:ブリヂストン、タイヤに新たな原材料(日経・11面)

●パーク24、営業益最高、11~7月125億円、駐車場事業が好調、カーシェア事業も伸びる(日経・15面)

●バイオガスで快走、TOTOがトイレバイク、環境配慮製品アピール(日経・31面)

ひとくちコメント

「最後の大国」といわれたロシアが世界貿易機関(WTO)に正式加盟した。156番目の加盟国となり、ロシアの加盟でWTO加盟国・地域の貿易額は世界全体の98%に達するという。ロシアは工業製品の平均関税率を約9%から約6%に引き下げられる模様だ。

きょうの各紙が大きく取り上げているが、「日本、自動車輸出に期待」(毎日)など、日本企業にとっても自動車などの輸出拡大が期待されている。2011年の日本のロシア輸出額は118億ドルで、このうち自動車は63%の74億ドルを占めるという。

ロシアはWTO加盟により、自動車(新車)の輸入関税を現在の30%から25%に下げる。さらに、2019年までに15%に引き下げる。読売によると、ロシア市場を重視する三菱自動車は月内に、新型SUVを日本から輸出して先行販売する予定で、関税引き下げは「大きな追い風」(幹部)と受け止めている、と伝えている。

だが、ロシア政府は、工場進出の外資自動車メーカーに、部品の現地調達比率を段階的に高めることを義務付けており、日産自動車は「現状で加盟の恩恵は限定的」と冷静に受け止めているとも、報じている。

《福田俊之》

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