三菱自動車は、新型グローバルコンパクトカー『ミラージュ』を8月31日から発売を開始すると発表した。
同社グローバルスモールプロジェクト推進本部長の佐藤尚氏は、世界のコンパクトカー市場の需要動向について、「先進国での安定需要に加え、新興国での需要拡大により今後も成長が見込まれています」とし、「先進国では厳しい法規制に対応するため、低燃費化、低CO2化が求められ、それに伴ってダウンサイジング化も進んでいます。一方、新興国では、需要そのものが増加している中、エントリーカー需要も著しく伸長しており、タイや中国など一部の国では欧州の法規制導入により、今後は低燃費、低CO2化が強く見込まれるでしょう」と分析する。
また、日本のコンパクトカー市場は、「年間70万台前後で安定して推移しており、その需要には現在コンパクトカーに乗っているユーザーだけではなく、ライフスタイルの変化によって様々なユーザーの代替需要が含まれています」とする。
そういったユーザーの購入時重視項目は、「2010年のアンケート結果では、燃費、価格、税金、諸経費が上位に挙げられており、環境志向、経済志向が色濃く反映されていることがわかります」。そして、「こうしたユーザーの要望に応えるために開発したのが新型ミラージュなのです」と述べる。
そこで、「コンセプトとして、“ひとりでも多くのユーザーへ普遍的な価値を突き詰めた新しいコンパクトカー”を掲げ、低燃費、低価格、コンパクトをキーワードに、先進国と新興国の両方のニーズを満足するグローバルコンパクトカーを目指しました」と語った。