【クラリオン NX502】検索機能アップしたマップルナビ4搭載、DVDも見られるエントリーAVN

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クラリオン『NX502』
  • クラリオン『NX502』
  • 地図や検索用データベースには昭文社の『マップルナビ4』を採用。
  • 左側にコントロールパネルがあるためにモニターサイズは6.2型となるが、VGAなので地図は見やすい。25mスケールでの道路形状再現性はすばらしい。
  • 普段は50mか、100mスケールで使うのがベストと感じた。ナビはGPSのみでの測位で、機能的にはPNDと同レベルとなる。
  • 充実しているのはオーディオ機能。iPodやiPhoneと接続して使うことを想定している。
  • フリック操作に対応するが、モニターは静電容量式ではなく感圧式。スマートフォンに慣れていると違和感を覚えるかも。
  • Bluetoothオーディオは便利。CD/DVDドライブはあるが、リッピング機能は有していないので、音楽を堪能するためにはスマートフォンが必須といえる。
  • 他のナビを圧倒するほどに充実しているのがガイドブック機能。

クラリオン『NX502』は、同社のカーナビラインナップのうち「ライトナビ」にカテゴリされるものだ。2DIN筐体に6.2型のVGAモニターを備えているが、ライトナビという名のとおり、同社製の他モデルと比較してもリーズナブルな価格帯ながらオーディオ・ナビともに機能面では遜色ない内容に仕上がっている。

◆充実のオーディオ機能

NX502のハードウェア面でのトピックを見てみると、本機はもともと海外展開用のモデルであり、とくにAV面で同価格帯のナビよりも充実が図られている。固定式モニターの上部にはDVD/CDドライブがあり、音楽だけでなく映像を含めたコンテンツの再生が可能。USB端子も備えており、USBメモリからの再生にも対応する。iPodはUSB接続、iPhoneであれば、Bluetoothでの接続もできる。

AUX端子も備えているので、USB接続に対応していないMP3プレイヤーの接続もできるようになっている。このほか、日本向けのローカライズとしてワンセグ放送の受信にも対応させている。

ナビ機能については、測位はGPSのみで行い、車速パルスやジャイロもない。先代モデル(NX501)はトンネルに突入すると測位が停止したが、NX502はトンネル突入直前の速度から現在位置を推測する「トンネルモード」を備えている。最大3分間しか作動しないという「条件付き」ではあるが、全長10kmを超えるような長大トンネルでないかぎりはクリアできる。

◆レコメンデーションや「誰と行く」検索でさらに機能向上したマップルナビ4

地図や検索データは昭文社の『マップルナビ4』を採用。紙地図では定評のあるマップルだけに、大都市部での道路形状の再現率はかなりのレベル。地図好きならば、思わずニヤリとしてしまう。渋滞回避のための抜け道データは47都道府県の主要部に対応。ルート案内中、移動速度が低下した場合には渋滞と判断され、抜け道データがある際には画面に「抜け道」アイコンが表示される。これをタッチすることで、抜け道データを加味したリルートが行われるようになっている。

ライトナビではあるが、ライトではないのがデータベースの豊富さだろう。旅行ガイド「まっぷるマガジン」掲載のガイド情報約8万件と、「まっぷるベストドライブ」掲載の全国268のドライブコースを収録しており、検索した施設をそのまま目的地として設定できる。通常は「目的地をガイドブックで調べ、それをナビに入力して…」という手順を取らなくてはならないが、NX502はデータベースの元ネタがガイドブックだけにその手間も省ける。iPhoneがBluetooth接続されていれば、検索した画面を見ながら電話も掛けられるため、予約もしやすい。

また、マップルナビ4では「誰と行く」検索という新たな検索方法も加わった。例えば家族だったり、カップルだったり、一緒に行く相手によってお勧めスポットの検索結果が変わってくる。女性の場合は「グループ」と「おひとりさま」に細分化されている。このほか「今が旬」検索もあり、今が見ごろの花や季節の魚、味覚狩りといった現在の旬に応じた検索もできる。

NX502は「カーナビをガンガン使う」というタイプより、「普段はご近所乗りだが、たまにドライブや旅行で遠出する」というタイプにお勧めしたい。想定する市場価格も5万円台と安価であり、PNDとほぼ同じ価格帯でありながら、オーディオ機能に加え、ガイドブック機能まで付いてくると考えれば、非常にコストパフォーマンスの高いモデルといえる。

《石田真一》

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