フランスの自動車大手、ルノーは3日、9月のパリモーターショー12でのワールドプレミアに先駆けて、新型『クリオ』(日本名:『ルーテシア』)の概要を明らかにした。
4世代目となる新型は、ルノーの新しいデザイン言語を導入した最初の量産車。ルノーは2010年秋のパリモーターショー10に、EVスポーツコンセプトカーの『ドゥジール』(DeZir)を出品。ルノーのデザイン部門のトップに就任したローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏が手がけたドゥジールのモチーフが、新型のフロントマスクなどに表現される。
新型は、5ドアハッチバックボディだけを用意。リアのドアハンドルは、Cピラー付近に隠すようにレイアウトされたのが目を引く。高い存在感を放つマッスルなボディラインも、新型の大きな特徴だ。
ガソリン、ディーゼルの複数が用意されるエンジンの中で、注目できるのは新開発の3気筒ガソリンターボユニットの「TCe 90」。排気量は900ccと、ダウンサイジングの考え方を導入している。
最大出力は90ps、最大トルクは13.8kgmと、1.4リットル自然吸気並みのスぺック。それでいて、アイドリングストップなどにより、欧州複合モード燃費23.3km/リットル、CO2排出量99g/kmという高い環境性能を実現する。
新型は9月のパリモーターショー12でワールドプレミアされた後、今秋、欧州で発売される予定。生産はフランスとトルコの2工場で行われる。