ピレリのモータースポーツ部長ポール・ヘンベリーが、ミハエル・シューマッハを旗頭とする“意図したクリフ(崖から落ちるような急激なグリップ低下の例え)化”批判に再び反論した。
「まだシーズンは始まったばかりじゃないですか。昨年も開幕からしばらくは色々な議論が交わされました。あと2戦か3戦、レースを重ねた頃には、話題にもならなくなっていると思いますよ。エンジニアの皆さんが最大のパフォーマンス獲得の努力を続ければ、どこら辺でバランスを取るべきかがわかって来て、あるレベルで事実上の標準セッティングが決まるはずですから」
「ピレリは依頼された通りのタイヤを作ってるんだということをどうか理解してください。扱いを難しくしてくれと言われたからそうしたのです。もしも余裕で1ストップができるタイヤを作ってくれとか、デグラデーションの起きないタイヤを作ってくれと頼まれればそうしますよ」
「皆さん、もう忘れかけているようですが、F1はファンの減少で困り果てていたはずです。その理由はオーバーテイクが少ないからだって言われてました。まさにその通りで、大多数のファンはオーバーテイクを見たいのです。ピレリタイヤにはそうした演出が可能なのです」