現状でポイント獲得の可能性が小さいと判断したトーロロッソは、F1中国GP(15日決勝)をテストの延長と捉え、ダニエル・リチャルドにはアップデートを、ジャン-エリック・ベルニュにはあえてマレーシアGP仕様に近いマシンを用意したという。
リチャルドがそんな中国GPを振り返った。
「バーレーンGPに向かう機内で中国GPの反省会にたっぷりと時間をかけた。レースペースは思うように行かなかったが、2台とも56周を走りきって重要なデータを大量に集められたことが収穫となった」
「上海に用意したアップデートパーツを、僕は金曜日のほぼ1日を使ってトライした。予選でもあまり良い結果がでなかったんで、ここでチームがベルニュにはマレーシアGP仕様に近いマシンで走らせることを決めたんだ。比較データを集めておけば、バーレーンと次のムジェロテストにも役に立つからね」
「結果的に中国GPはテスト2回分にも相当する大きな成果をもたらしてくれた。午後の長い時間を何周も走行できた。この日は将来の発展のために走ったようなものだった。でも見ててほしい。中国GPのデータは、バーレーンGPですぐに役立つはずだから」