F1マレーシアGPでベッテルがポイント圏外に落ちたのは、全面的にワールドチャンピオン自身の責任であるとヴィタリー・ペトロフが発言した。
2010年からルノーから出走してミッドフィールドの一角を占めたペトロフだが、今年は開幕の直前にケーターハムのシートを得た。ダブルチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルが、テールエンドを分け合うナレイン・カーティケヤン(HRT)に向けて言い放った『キュウリ』(尊敬語ではない)、『バカ者』(既報)という言葉は、ペトロフの心情も害した。それがカーティケヤンにはまったく落ち度はなかったという発言につながったようだ。
「ベッテルはあのような発言や指のサインを見せるような真似をすべきではなかった。レース中でアドレナリンが出ていたのも理解できるが、自分を制御できないようではだめだ。カーティケヤンは必要な行動をとっただけで、彼からぶつけたわけでもないし、急激にラインを変えてもいない。セバスチャンがオーバーテイクした直後に走行ラインを変えたのに対し、ナレインの動きはストレートだった」
今回カーティケヤンに、レース結果に20秒加算のペナルティを言い渡したマレーシアGPのスチュワードには、グランプリ優勝経験3度のドライバー代表ジョニー・ハーバートも加わっていた。