2012年のドライブ契約を結んでいた唯一のイタリア人F1ドライバーが、金曜日にケーターハムから突然の解雇通告を受けシートを失った。それに関して、同郷のキーパーソンがコメントを残している。
フェラーリのチーム代表であるステファノ・ドメニカリのコメントだ。「F1グランプリにイタリア人が1人も出ないなんて……、こんな悲しいことはない。ヤルノ・トゥルーリの場合、本当の実力を示せるようなマシンを与えられることが滅多になかった。たしかに現在はF1全体が苦しい状況に置かれているが、今後スポーツに残るにせよ出るにせよ彼の幸運を祈りたい」
またトゥルーリと同じく2012年シーズンのF1シートを失ったルーベンス・バリチェロも彼の立場に同情している。「トゥリーリが2012年のグリッドから消えるとはね……。何もかも金で決まる世の中になってしまったようだ」。
トゥルーリの代わりにケーターハムのシートには唯一のロシア人ドライバーであるヴィタリー・ペトロフが座る。イタリア人F1ドライバーが1人もグリッドにいないシーズンは、じつに1970年以来のことになる。