【新聞ウォッチ】来るべき時が来た? トヨタ、ハイランダー生産を米へ移管

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年2月10日付

●ギリシャ、緊縮策全面合意、ユーロ危機回避へ前進(読売・1面)

●新戦略・日産:好業績ルノーと両輪、ゴーン氏対等守り「成功」幹部100人4割外国人(読売・9面)

●トヨタ「国内重視」限界、米へ生産移管、超円高で採算悪化(朝日・9面)

●キヤノン・御手洗会長、世代交代、失敗例見ると怖い(朝日・9面)

●テレビ事業「撤退は考えない」不振電機巻き返しへ、ソニー・平井一夫次期社長、パナソニック・大坪文雄社長(産経・10面)

●燃費性能20%アップ、新型アウディ(産経・11面)

●苦渋の「海外生産」円高で国内メーカー加速、日産も北米強化、マツダ南米重視、三菱自動車はタイ(東京・7面)

●独ダイムラー、160万円EV、今夏発売、価格競争が激化(日経・9面)

●中国、新車販売は底堅く、「緩やかな成長変わらず」(日経・9面)

●東ソー、車素材に集中投資、90億円、電池・排ガス浄化用(日経・13面)

●トヨタ、一時金178万円要求労組が正式決定(日経・15面)


ひとくちコメント

トヨタ自動車が輸出向けの主力SUV(スポーツ用多目的車)『ハイランダー』の生産を、2013年をめどに日本のトヨタ自動車九州から米インディアナ工場に移管すると発表したことで、話題を呼んでいる。北米向けのハイランダーは、国内の拠点とインディアナの2か所で生産しているが、歴史的な円高水準が続く中、生産を米国に集約する方が効率的と判断したという。

きょうの各紙にも「トヨタ、輸出車絞り込み、国内300万台維持へ見直し」(日経)をはじめ、「トヨタ『国内重視』限界、米へ生産移管、超円高で採算悪化」(朝日)や「深刻な空洞化裏付け」(産経)、「続く円高海外進出加速」(毎日)などと、センセーショナルな見出しが紙面を飾っている。

国内生産体制の見直しはトヨタばかりではない。きょうの東京などが各社の「苦渋の海外生産」の状況をくわしく取り上げているが、すでに日産自動車をはじめ、ホンダや三菱自動車、マツダなども具体的な海外生産移管計画を明らかにしている。

トヨタは「石にかじりついても国内生産300万台を守る」(豊田章男社長)と訴えてきたが、その石自体を動かさざるを得なくなったわけだ。「せめて90円になってくれれば」との豊田社長の願いも叶わず、70円台後半で足踏状態が続く超円高では、国内産業の空洞化を避けるための奇策は見当たらず、トヨタも「来るべき時が来た」のだろう。
《福田俊之》

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