トヨタ自動車が2011年末に日本国内で発売した新型ハイブリッドコンパクトカー、『アクア』。その米国価格は、非常に戦略的な設定だ。
これは8日、米国トヨタ販売が明らかにしたもの。アクアは現地では『プリウス』ファミリーの一員として、『プリウスc』のネーミングで投入されるが、3月の発売を前に、その価格がアナウンスされた。
同社の発表によると、プリウスcのベース価格は1万8950ドル(約146万円)。プリウスの米国ベース価格が2万4000ドル(約185万円)だから、アクアはこれよりも大幅に安い。まさに、ハイブリッド車の価格破壊といえる。
プリウスcのハイブリッドシステムは、基本的に日本仕様のアクアと共通。1.5リットル直列4気筒ガソリンエンジンに、モーターを組み合わせたハイブリッドシステムだ。
また、プリウスcの米国EPA(環境保護局)予想燃費は、市街地が22.53km/リットル、高速が19.56km/リットル。米国トヨタ販売は、「EVやプラグインハイブリッドを除けば、米国で最も優れた市街地燃費」と、その燃費性能に自信を見せている。