欧州日産は12日、2011年1〜12月の欧州市場における新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は過去最高の69万5702台。前年比は25%増と、大きく伸びた。
市場別では、ロシアが前年比74%増の13万8827台と牽引。日産の欧州新車セールスにおける最大市場に君臨する。英国は11%増の10万7053台、フランスは31%増の7万7783台、ドイツは18%増の7万2046台、イタリアは16%増の6万9908台と、欧州主要国で2桁の伸びを示す。
車種別では、小型SUVの『キャシュカイ』(日本名:『デュアリス』)が前年比6.2%増の25万0180台と人気。2011年10月に投入した新1.6リットル直列4気筒ターボディーゼルエンジン搭載車も、販売を押し上げた要因だ。
また、2010年9月に投入された『ジューク』は、12万3714台を販売。新型『マイクラ』(日本名:『マーチ』)も、7万5977台と支持された。『エクストレイル』は前年比38%増の3万3752台。
日産の2011年の欧州市場シェアは、過去最高の3.7%。欧州日産のポール・ウィルコックス販売&マーケティング担当副社長は、「2011年は東日本大震災が起きたが、日産は欧州で劇的な伸びを示した。英国、フランス、イタリア、スペインではアジアメーカーのトップブランドだ」とコメントしている。