クライスラーグループが9日、米国で開幕したデトロイトモーターショー12で初公開したダッジブランドの新型コンパクトセダン、『ダート』(DART)。その米国価格は、非常に戦略的だ。
ダートはクライスラーグループとフィアットの資本提携効果を生かして、クライスラーグループとしては初めて、フィアットの車台を使用。ダートの車台は、フィアット傘下のアルファロメオ『ジュリエッタ』がベースで、エンジンはフィアットの最新ダウンサイジングユニット、1.4リットル「マルチエア」ターボなどが用意される。
クライスラーグループは、デトロイトモーターショー12の会場で、ダートの米国ベース価格について、「1万5995ドル(約123万円)」とアナウンス。2012年内の北米市場での発売に向けて、若いユーザーにアピールする戦略的価格設定を打ち出した。
また、ダートには3種類のエンジンにトランスミッション、12色のボディカラーに14パターンの内装色などが用意され、その組み合わせは実に11万3000通り。その他、「MOPAR」ブランドから150種類以上のカスタマイズパーツがリリースされ、ユーザーの嗜好に対する細かな対応がアピールされている。