トヨタ自動車の豊田章男社長は5日、2012年に世界で848万台を販売する計画について「過去最高をもう一段狙っていこうというもの」としながらも、「私自身はあまり総数にはこだわっていない」との考えを示した。
豊田社長は同日、都内で開かれた自動車業界の賀詞交歓会で一部報道陣に対し「かつては目標を立てて、それを過達するということを結構望んできたが、私はチャレンジングな計画をみんなで作り、例えそれが未達成であっても、それに対するプロセスが大切だと思う」と述べた。
その上で「1人ひとりのお客様、1台1台の積み重ねが大事だと思っており、私自身はあまり総数にはこだわらずに1人ひとり、1台1台という(社長)就任当初から言い続けていることを改めて声を大に言っていきたい」と強調した。
さらに「昨年の『カムリ』、『アクア』、そして今年はプラグインインハイブリッド、『86』と色んな車が出てくる。この数年、いいクルマを造ろうと言ってきたものの頭出しが始まるので、是非ともそれを市場とお客様に温かく受け入れて頂きたいと思っている」とも語っていた。