東京モーターショー2011の東レ・ブースに12月2日、元F1設計者であるゴードン・マレー氏とホンダのF1のエンジン開発に携わった後藤治氏が来場、トークセッションを行った。
同社がブースに展示したCFRPをフル活用した超軽量のコンセプトEV(電気自動車)『TEEWAVE』の開発に両氏は重要な役割を果たした。
マレー氏は1970~1990年にブラバムやマクラーレン・ホンダでF1マシンの設計・デザインに従事した。
後藤氏はホンダでエンジン開発を担当し、1988年からはF1エンジンのプロジェクトリーダーとしてマクラーレン・ホンダの黄金期を築いた。ホンダのF1撤退後はフェラーリやザウバーなどに在籍した。
マレー氏は「TEEWAVEは、モノコックを主体とした超軽量モデルで、素晴らしいプログラムとなった。次のステップ全ての東レのマテリアルを使っていきたい」と述べた。
また、後藤氏は「内燃機関の燃費向上のためダウンサイジングが進んでいるが、これには軽量化技術が欠かせない。今回は安全、軽量化をテーマにしたものが実現した。これからも技術パートナーとしていろいろな提案を行っていきたい」と述べた。