鈴木氏:そのとおりだと思います。元々、ホンダという会社は、それまで贅沢品だったバイクを『スーパーカブ』の開発により、大衆のものにしました。そのDNAをポジティブに捉えることが大切だと思います。常々私は「ホンダは、お客様を選ぶのではなく、お客様に選ばれる二輪車づくりを目指す」と社内で言っています。これは、単に価格の話だけではなく、価格以上の価値をもった二輪車をホンダが創り、その上でお客様に選んでいただきたいということです。私にとってのホンダとは“Nicest people on a Honda”(60年代スーパーカブ訴求の為の北米向け企業広告ワード)というブランドイメージなのです。社会的ヒエラルキーや世代、性別を超えて、世界中で誰もがホンダの二輪車に乗って楽しんでいただける真のグローバルブランドにしていきたいと思っています。