トヨタ自動車の新型FRスポーツ『86』のチーフエンジニア多田哲哉氏は「この時代に量販のスポーツカーを造るというのはすごく大変」と振り返る。
多田氏によると「スポーツカー用の部品って全くない。エコカーとかにガーっと全部シフトして、本当にネジくらいは使えたが、もう何もかも開発しないとスポーツカーができない。だから量販スポーツカーを造るのがこんなに大変なんだというのは、やってみて改めてわかった」という。
しかし多田氏は、「皆さんが手の届く値段で突き抜けた性能を出す、本当にそういう車をもう一回造らないと、自動車業界全体が大変なことになるのではないか。そんな感じがだんだん浸透していったのが一番のポイントだと思う」と述べた。