【新聞ウォッチ】タイ洪水の被害拡大、トヨタが世界8か国で減産へ

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2011年10月28日付

●在外公館感染、送信先中国サーバー、ドメイン、グーグル攻撃と同一(読売・1面)

●タイ洪水政権手詰まり、対応後手、事態悪化、首相涙にじませ(読売・6面)

●ソニー、スマホ事業強化、ソニー・エリクソン完全子会社へ(朝日・8面)

●関連からスズキ除外、VW、株保有は継続(朝日・11面)

●日銀追加金融緩和、円高歯止め掛からず、市場は「想定内」が大勢(毎日・6面)

●トヨタ、減産8カ国に、タイ洪水、ホンダは軽発売延期(毎日・7面)

●ホンダ、ミニバン「フリードHV」発売(産経・10面)

●EU首脳合意、ユーロ危機克服道半ば(東京・3面)

●円3日連続最高値、75円67銭(日経・1面)

●HDD世界で不足懸念、タイ工場浸水、パソコン生産影響(日経・1面)

●任天堂、初の最終赤字、今期200億円、3DSが低迷、円高も収益圧迫(日経・11面)

●ヤナセ社長に井出氏が昇格(日経・12面)

●新型軽12月に投入、ホンダ「N BOX」(日経・13面)

●車部品各社、業績上振れ、4〜9月、日精工など受注回復、タイ洪水下期ブレーキも(日経・15面)


ひとくちコメント

タイの洪水被害が拡大するにつれて、自動車などの生産、販売活動に大きな影響が出始めている。トヨタ自動車はタイ洪水の影響で部品調達が困難になったとして、10月31日から11月5日まで、日本、米国、カナダ、南アフリカ、インドネシア、フィリピン、ベトナムの7か国で減産すると発表。すでに停止しているタイの3工場を含めると、世界8か国で生産調整に追い込まれることになる。

メディアもタイの洪水情報を連日、詳しく伝えているが、きょうも「トヨタ減産、8カ国に」(毎日)などと、タイの洪水の影響が世界に波及しつつあると報じている。

トヨタ以外にも、ホンダは10月13日に発売する予定だった軽乗用車『ライフ・ディーバ』の特別仕様車に装備するアルミホイールが供給できなくなったため、発売を延期した。それ以外の被害の状況については、「目下、精査中」(峯川尚常務執行役員)としているが、長期化すれば一部車種のラインを停止する恐れもある。

気になるのは、今後の影響だが、28日からはタイ湾の潮位が大潮で上昇し、バンコク中心部を流れるチャオプライヤ川の水位も上昇するとみられるため、被害はさらに拡大する可能性があるとの情報も流れていることだ。

きょうからは三菱自動車をはじめ、自動車各社の2011年4〜9月期の中間決算を発表する。足元では3日連続最高値の円高に加えて、タイの洪水の影響が広がっており、「3・11」直後同様に、通期の見通しを判断するのは極めて厳しい状況に追い込まれている。

1か月後には、東京モーターショーが開催されるが、お祭りムードとはいかなくなるかもしれない。危機管理に対する各社トップの発言を注意深く見守りたい。
《福田俊之》

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