フォルクスワーゲンAGが9月11日、12日の2日間にわたりドイツで開催するエコドライブ世界選手権「Think Blue. World Championship 2011」。現地時間の10日夜、出場する10か国の選手達がベルリンに集合し、前夜祭が開催された。その中で、レギュレーションの一部が明らかになった。
「Think Blue. World Championship 2011」は、日本を含む10か国のエコドライブチャンピオン達が、ドイツ・ベルリン~フランクフルトの約700kmの道のりでその腕を競うもの。日本チームは、チャンピオン工藤真輔氏の『ゴルフ・ブルーモーション』、モータージャーナリストでエコドライブ・インストラクターも務める石井昌道氏の『パサートヴァリアント・ブルーモーションテクノロジー』と2台体制でチャンピオンンシップに臨む。目指すはワンツー・フィニッシュだ。
10日、スタート地点となるベルリンに選手達が集合、レギュレーションの一部が説明された。明らかになったレギュレーションとは、車両重量に関するもの。この日、出場する全チームは体重計測を実施。これは重量により燃費や車両のパフォーマンスに差が出ないようにするためのものだ。当日は各チームのゴルフ、パサートそれぞれに錘が搭載され、他チームと同じ重量に統一される。これにより純粋なテクニックでの勝負となる。
また、11日、12日それぞれがいくつかのステージ構成に分かれていることがわかった。11日はベルリンからドレスデン、そしてそこからZeulenrodaまでの2ステージ、12日はZeulenrodaからOberhofまで、そこからShluchternまでと、ゴールのフランクフルトまでの3ステージで1日あたり約350kmずつ、計700kmを走破することになる。レグ間のチェックポイントには、ミニゲーム要素が盛り込まれたタスクが用意され、ここでの成績もエコドライブの成績に影響する。その他の詳細は、スタート当日の11日に明らかになる。
日本代表の工藤氏は9日からベルリン入りし、自らレンタカーを借りてドイツの道を走り込むという気合いの入れよう。今回ステアリングを握るゴルフ・ブルーモーションは日本未導入モデルでMT仕様だが、これについて工藤氏は、「普段から輸入車のMTに乗っているので、それに対する不安はありません。ただ、僕は左利きなので、利き手ではない右手でシフトチェンジをおこなうのがまだ若干慣れませんね」としながらも、「とにかく頑張るのみです」と意気込みは十分。前夜祭の中でも、同氏はTDI(ディーゼル)エンジンのトルク特性や、効率的な速度域についてVWの担当者に質問を投げかけていた。
スタートは現地時間11日の8時00分から。競技の進捗はフォルクスワーゲン・グループ・ジャパンのフェイスブック、新型パサート特設ページで現地から順次提供される。
■Think Blue. World Championship 2011 公式ページ
http://www.volkswagen.co.jp/information/events/2011/0911/