トヨタ自動車は5日発売した新型『カムリ』の国内生産について、2012年末までに約1万2000台と計画していることを明らかにした。一部を輸出に振り向けるものの、海外市場向けは各地域での現地生産を主体とする方針だ。
新型車はHV(ハイブリッド車)の主力生産拠点である堤工場で生産する。来年末までの生産計画に基づくと月間800台弱の生産となる。国内の販売計画は同500台であり、輸出向けはごくわずかとなる。
トヨタにとってカムリは、米国市場でベストセラーを続けるワールドカーとなっている。同国のほか中国、台湾、ロシア、タイ、豪州、ベトナムでも生産中だ。
販売先は約100か国にのぼっており、海外での生産車は近隣諸国にも輸出、「外-外」の供給体制を構築してきた。新モデルの日本からの輸出を少量にとどめるのは最高値水準で推移する円高も影響している。