BMWは15日、新型『M5』の概要を明らかにした。新型は、M5としては5代目。現行『5シリーズセダン』をベースに、スーパーカー並みの性能を持たせたハイパフォーマンスサルーンだ。
新型のハイライトは、パワーユニット。先代の5.0リットルV型10気筒NA(自然吸気)から、『X5M』と『X6M』と共通の直噴4.4リットルV型8気筒ツインターボにダウンサイジングされた。
このエンジンはM5向けに専用チューンされ、最大出力560ps/6000-7000rpm、最大トルク69.3kgm/1500-5750rpmを引き出す。先代M5の507ps、53kgmを大きく上回るスペックだ。
トランスミッションは7速Mダブルクラッチ。560psのパワーと69.3kgmのトルクは後輪に伝えられ、0-100km/h加速4.4秒、最高速250km/h(リミッター作動)のパフォーマンスを発揮する。オプションで「Mドライバーズパッケージ」を用意。リミッターの解除により、最高速は305km/hに到達する。
また、新型は環境性能も徹底追求。アイドリングストップやブレーキエネルギー回生システムなどを採用し、欧州複合モード燃費10.1km/リットルを実現。BMWによると、先代比で30%以上改善しているという。