日野自動車の白井芳夫社長は15日、12年ぶりの全面改良となる新型『デュトロ』について「トヨタでいえば『カローラ』だ」との考えを示した。白井社長は同日、都内で開いた新型デュトロ発表会後、一部報道陣に対し述べた。
白井社長は「これまでのデュトロは日本のマーケットを中心に仕様を決めてきた。このため海外向けは、日本仕様を少しアレンジしていただけなので、強度が高かったり、弱かったりした。それを(新型では)全部、フレームの強度なども国別に変えた。そういう意味ではトヨタでいえばカローラだ。昔はカローラがグローバルの戦略車になっていた。あの位置づけだ」と述べた。
日野は新型デュトロを世界戦略車として100か国以上に投入し、2015年までに年間で14万台の販売を計画している。白井社長は「立ち上がりは日本で生産するが、いずれタイやインドネシアの拠点でも造る」ことも明らかにした。