全体相場は4日続伸。米国市場の反発を好感し、投資家心理が改善。円相場が対ドルで上昇一服となったことも支援材料となり、輸出関連株や割安感の強い銘柄を中心に幅広い買いが入り、平均株価は一時9600円台を回復した。
後場入り後、韓国の中央銀行が政策金利の引き上げを発表、アジア市場が下落基調となったことから上げ幅は縮小したが、前日比47円29銭高の9514円44銭とプラス圏で引けた。
平均株価の4日以上の続伸となったのは、3月11日の東日本大震災発生以降初めて。自動車株は買い戻しが入り、大手3社を中心に堅調な動きが目立った。
トヨタ自動車が30円高の3300円と反発。ホンダも27円高の2985円と反発し、日産自動車は15円高の793円と上げた。富士重工、マツダ、スズキもしっかり。
こうした中、ダイハツが6円安の1278円と反落。いすゞ、三菱自動車がさえない。
大引け後、トヨタが発表した2012年3月期の業績見通しによると、連結純利益は前期比31%減の2800億円を予想。売上高同2%減、営業利益同36%減と市場予想を下回る数値となり、来週は円相場の動向も睨みながら神経質な展開となりそうだ。
なお、ホンダは来週14日に今期業績見通しを発表する見込み。