2012年から新しい世界耐久選手権シリーズが開始される。その名も「FIAワールド・エンデュランス・チャンピオンシップ」だ。
これはFIA(国際自動車連盟)と、ルマン24時間耐久レースを主催するACO(フランス西部自動車クラブ)が3日、共同発表したもの。ACOは2010年、欧州や米国などを転戦するインターコンチネンタル・ル・マン・カップ(ILMC)を開始。これにFIAが合流し、新たな世界シリーズに発展させる形で、FIAワールド・エンデュランス・チャンピオンシップが導入される。
エントリーするマシンは、現行のGT1、GT2、GT3クラスを統合。新たに同一カテゴリーの「GTワールドクラス」として、戦うことが決定した。
なお、FIAワールド・エンデュランス・チャンピオンシップの略称は、「WEC」。1980年代、日本でも多くのファンを魅了したグループCカーによる「世界耐久選手権」と同じ名前が、復活することになった。
FIAのジャン・トッド会長は、「FIA世界選手権の復活は喜ばしい限り。伝統のルマン24時間がその1戦に組み込まれることにも、感激している」とコメントしている。