レース後の車検で2台ともに失格裁定を受けたザウバー。失ったポイントは大きいが、新しいタイヤサプライヤーの検証は慰めになるかもしれない。
少なくとも2度のピットストップが見込まれていた開幕戦でただ一人、1度のタイヤ交換で乗り切ったザウバーのセルジオ・ペレス。これにはタイヤメーカーのピレリも驚いたようだ。
「レースを見ていて驚いたよ。“ピットに入るはずだ。もう入るはずだ。一体彼は何をしているんだ?”って思いながらね。最初はデータが間違っているんじゃないかと思った。だからデータを確認してもらったんだ。そうしたらやっぱりペレスは1度しか交換していなかった」
「本当に驚嘆したし、同時にエキサイティングだとも思った。マシンと同様、彼のドライビングスタイルも影響したのだろう。こういうことが再び起こるようならば、様々なことを見直さなければならないかもしれないね」とピレリのモータースポーツディレクター、ポール・ヘンブリーはコメントしている。