【フォード クーガ 試乗】中身を知って惚れなおす…川端由美

試乗記 輸入車
オススメ度:性能、デザインと価格のバランスがいい。国産と比べれば割り高だが、輸入車としては充分にお買い得。
  • オススメ度:性能、デザインと価格のバランスがいい。国産と比べれば割り高だが、輸入車としては充分にお買い得。
  • フットワーク:SUVと思えない機敏な足周り。走っているうちに、背高ボディを忘れてしまいそうになる。
  • インテリア/居住性:質感も、広さも、開放感も、荷室の使い勝手も◎。
  • パワーソース:ボルボに搭載されて定評ある直5ユニットを、クーガ専用にチューニング。力強く、クルマの性格にマッチしている。
  • パッケージング:後端で左右を絞ったデザインゆえ、ゴルフバッグを横置きできない点が残念。
  • クーガ
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ぎゅっと凝縮されたフォルムに動きのあるラインが加わることで躍動感を感じさせるデザイン。ヨーロッパで鍛えられた走行安定性。さらに、フォード・グループとハルデックスが共同開発した応答性の高いオンデマンド4WD機構が加わったのが、フォード『クーガ』だ。

6年前のフランクフルトショーでクーガの原型である『イオシス』を見て以来、期待を持って市販版の登場を待っていたが、外装は期待通り、内装の質感は期待以上。頭上には1050×785mmの大型グラスルーフが備わり、開放感も抜群だ。一見、日産『ジューク』のような”デザイン系クロカン”だが、『デュアリス』よりひと回り大きく、後席も広々。たっぷりした座面とサイドサポートの張り出したシートは、快適な長距離ドライブを約束する。

ターボ付き2.5リットル直列5気筒ユニットは低速域から力強く、1640kgのボディをぐいぐい引っ張ってくれる。1600rpm〜4000rpmの幅広い領域で320Nmの最大トルクを発揮するおかげで、走り出しから高速域までストレスを感じない。応答性も高く、SUVルックではあるが、スポーティに操れる。ルックスで惚れて手に入れても、中身を知って惚れなおすはずだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

川端由美|自動車ジャーナリスト/環境ジャーナリスト
エンジニア、自動車雑誌の編集部員を経て、現在はフリーランス。自動車の環境問題と新技術を中心に、自動車専門メディア、自動車技術誌、ライフスタイル誌、経済誌といった幅広い分野に寄稿する。各国のモーターショーや技術学会を取材する国際派でもある。

《川端由美》

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