気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2011年2月28日付
●京大入試流出、捜査へ、早大でもネット投稿(読売・1面)
●東京マラソン、県職員・川内さん3位(読売・1面)
●不明留学生ら60人以上、NZ地震(読売・1面)
●「就職活動に悩み」バス横転事件、12分前、母に電話(産経・29面)
●住友化学、社長に十倉氏(日経・1面)
●菅内閣支持22%に下落、退陣要求は17%「衆院解散を」37%(日経・1面)
●トヨタ、欧州で人員削減、統括会社で早期退職160人(日経・9面)
ひとくちコメント
マラソンといえば、1996年のアトランタオリンピックで銅メダルを獲得した有森裕子さんが「自分で自分をほめてあげたい」と語った言葉が印象に残っているが、27日に行われた東京マラソンで、日本勢トップの3位となった川内優輝さんが「市民ランナーでもやれることを見せられた」と語った言葉にも感動を呼んだ。
きょうの各紙にも「市民ランナー川内3位、世界選手権代表に」(東京)などと、ゴール瞬間のカラー写真とともに1面やスポーツ面などで大きく取り上げている。
今回で5回目となった東京マラソンには3万6000人が参加し、西新宿の都庁前から東京ビッグサイトのゴールまでの42.195kmを走り抜けたが、異色の新星となった川内さんは実業団に所属していない市民ランナー。東京都世田谷区出身の23歳で、学習院大時代には関東学連選抜で箱根駅伝にも出場経験のある実力者だが、実業団入りを断って埼玉県職員となり、現在は県立春日部高校の定時制でフルタイムで働いているという。
川内選手と26秒差の4位となったのは尾田賢典選手。そのランナーはトヨタ自動車の所属で胸のゼッケンの上には「TOYOTA」のマークが輝いていた。尾田さんも30歳でマラソン初挑戦、しかも堂々4位入賞と大健闘である。ただ、終盤で「埼玉」のマークの付いた川内ランナーが一気に抜き去ったシーンを見ていると、小さなベンチャー企業でもコツコツと磨き上げた技術力があれば、大企業とも互角に競えるという勇気と希望をもらった人も多かったことだろう。