ボルボの新型『S60』が、3月5日より販売が開始される。そのスポーティなエクステリアデザインが“動”だとすれば、そのインテリアは“静”だとボルボ・カー・コーポレーション Vice President, Designのピーター・ホルベリー氏は語る。
「スカンジナビアンデザインといえばとてもシンプルかつ高品質というのが特徴です。S60の内装も、それを意識した非常に高品質な仕上げとなっています」と話す。「フロントシートは、ドライバーを包み込むような人間工学に基づいたデザイン」、「リヤシートはよりスペースがゆったりとし、レッグルームも十分にあるので、リヤに乗車してもくつろげるデザイン」だという。「ナチュラルテイストのスカンジナビアンらしい美しい色合いの、肌触りの良い素材のシートとなっています」。
そのインテリアの中心には特徴的なセンタークラスター(ボルボではフローティングセンタースタックという)を採用している。「これはスカンジナビアの家具、例えば、椅子などからインスパイアされデザインされたものです。これがいまやボルボの象徴的なデザインとなっているのです」とホルベリー氏は話す。
このセンタークラスターは若干ドライバー側に向いている。その角度は、「ドライバーが運転中に、より安全に使いやすく、かつ、助手席からも手を伸ばしやすいギリギリの角度です」。つまり、「人間同士が大切なものを共有するという、ボルボのコンセプトからこのギリギリの角度が付けられたのです」と語った。