独ダイムラーのバーラト・バラスブラマニアン副社長は24日、都内で会見し、東レと合弁で設立する新会社が製造する炭素繊維複合材料(CFRP)製自動車部品を2012年に発売するメルセデスベンツ『SL』クラスのデッキリッドインナーシェルに採用することを明らかにした。
ダイムラーによると同部品をCFRP製にすることで従来品に比べて45%軽量化できるという。またバーラト副社長は、CFRP製を採用に伴うコストについて「製造コストの削減などで吸収し、販売価格には反映しない」との考えを示した。
さらに合弁会社で製造するCFRP製部品についてバーラト副社長は「トランクリッドの試作を今始めている。最終的には車両全体に使えるようコストダウンに努めたい」とした。採用車種に関しては「車種は制限していない。我々はモジュールで部品を考えているので、将来的には色々な車種に採用していくことになる」と述べた。