メルセデスベンツは、2月27日にドイツ・シュトゥットガルトで開幕する「レトロクラシックス2025」に出展すると発表した。同社のクラシックセンターの専門家たちが、会場で実際に内装や機械部品の修復作業を実演する。
展示の目玉は、2台の『300SL』モデルだ。1台は1955年製の「ガルウィング」(W198)で、現在クラシックセンターで工場復元中のもの。もう1台は1988年製のR107シリーズの『300SL』ロードスターだ。
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1955年製のガルウィングは、シルバーグレーメタリック(DB180)の外装に、「ギャバジンブルーチェック」(L1)の内装を再現する。これは70年前に選ばれたデザインを忠実に再現したものだ。一方、1988年製のロードスターは、走行距離わずか2万6500kmの1オーナー車で、グレーブルー(DB199)の外装に黒革の内装という古典的な色の組み合わせだ。
メルセデスベンツは、クラシックカーの保存と復元に向けた取り組みも紹介する。本物の材料と歴史的に適切な加工方法に関する深い知識が、クラシックカーを未来に残すために不可欠だと考えているからだ。
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また、メルセデスベンツ博物館からは、新しい「ヤングタイマー」特別展の先駆けとして、『CL600』(C215シリーズ)が出展される。来場者は、2台の運転シミュレーターで300SL(W198シリーズ)の運転を体験することもできる。