スズキの鈴木修会長は20日、同社がトップシェアを誇るインド市場にトヨタ自動車が2010年12月に投入したアジア戦略車『エティオス』について、「素晴らしい車」と評価した上で、同市場への他社の本格的な参入を「恐るべき実態」と述べ、危機感をあらわにした。
鈴木会長は同日、都内で開いた新型車発表会で一部報道陣に語った。鈴木会長は他社のインド市場での動向について「世界の(主要な)17メーカーが全部進出していて、全部ウチより大きな会社で、先に出ていったウチがどういう車を造っているかを徹底的に調べている」と解説。
中でもトヨタのエティオスに関しては「素晴らしい車。徹底的にウチの『ワゴンR』や『スイフト』を研究し、分解し尽くして出しましたから、もう食うか食われるかで、お互いに切磋琢磨してやってかなくちゃいかん。恐るべき実態」と語った。