豊田トヨタ社長、「大切なのは数字でなく支持の獲得」

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ヴィッツ新型発表会
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トヨタ自動車の豊田章男社長は22日の新型『ヴィッツ』発表会場で記者団と懇談し、2011年の世界販売計画について「大切なのは770万台という計画数字でなく、どれだけお客様の支持をいただけるかだ」と語った。

トヨタは21日に11年の生産・販売計画を発表し、トヨタ単体の世界販売は10年実績見込み比3%増の770万台とした。豊田社長は「(計画の達成は)あくまで支持をいただいた結果なので、1台1台を大切に積み上げること」と述べた。

今年は品質問題で揺れただけに、台数よりも顧客からの信頼回復を優先する方針をにじませた。

また、5%の減産計画となる国内生産については、現状の円高では「理屈上、日本で生産を維持し続ける限界を超えている」との持論を展開したうえで、「トヨタは日本のお客様に70年にわたって育てられた。日本の匠の技や、モノづくりをなくしてはいけない」と強調した。

《池原照雄》

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