アウディジャパンが2011年2月よりデリバリーを開始する新型『A8』のコンセプトは「The Art of Progress〜革新の美学〜」だという。
このコンセプトについて、同社代表取締役社長の大喜多寛氏は、「クルマの持っているある種の理性的な部分、数字に裏打ちされたものだけではなく、人間が感じる感性のようなものを作り込んでいこうというのがこのクルマの本質だと思っています」という。そして、「A8はそのコンセプトにしたがって、感動を与えるクルマ作りが出来たのではないかと、我々は自信を持っています」と話す。
新型A8はいくつかの数字で特徴を挙げることが出来る。まずは“76+72+5”。「76は全部で76個のLEDが使用されているフルLEDヘッドランプです」という。次に、「72はテールランプに使用されているLEDの個数。安全装備であるし、視認性も大事ですが、それだけではなく、アウディらしいブランドイメージを具現化したリアビューに仕上がっていると思います」。
最後に5という数字。「インテリアのLEDアンビエントライトの数。いくつかの色を選べ、室内空間を演出できるようになっています」。これにより「機能のコクピットというだけではなくて、クルマに乗るたびに新たな発見をしてもらえるような仕上がりに開発陣が作り込んでいるのです」という。
室内ではもうひとつ“19+1400”という数字がある。この数字により250km/hでアウトバーンを走っていても一瞬にして車内がコンサートホールに変わるのだという。「2006年から共同開発しているバングアンドオルフセンのせり上がるスピーカー、1400Wのハイパワーオーディオが付いているのです」といい、「クルマの運転中、その音質を確かめながら一種の感動をそこで体験できる。19個のスピーカーからは良い音をドライバーのポジション、あるいは、リアのポジションで聴けるように作り上げているのです」と語った。