フォルクスワーゲンオブアメリカは12日、17日に開幕するロサンゼルスモーターショーにおいて『ゴルフ』のEVプロトタイプ、『ブルーeモーション』を米国初公開し、メディアに試乗の機会を設けると発表した。
同車は5ドアハッチバックボディのゴルフをベースにEV化。ボンネットにはモーターやインバーターなどを搭載しており、モーターはトランスミッションやディファレンシャルと一体設計され、コンパクトに仕上げられる。
モーターは、最大出力115ps、最大トルク27.5kgmを発生。2次電池は、蓄電容量26.5kWhのリチウムイオンバッテリーで、トランク下と後席下、センタートンネル部分にレイアウトされた。0-100km/h加速11.8秒、最高速140km/h、最大航続距離150kmの性能を確保している。
同車は日本では2010年10月に披露され、静岡県浜松市が行うEV実証実験に参加。そして今度は、ロサンゼルスモーターショーで米国初公開され、ジャーナリストに試乗の機会を設けることが明らかになった。
フォルクスワーゲンは2013年、ゴルフベースのEVを市販する計画。すでに米国ではBMWグループのMINIやダイムラーのスマートがEVプロトタイプによる実証実験をスタートしており、フォルクスワーゲンもこの流れに従い、EVの開発競争を加速していくものと見られる。