気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2010年10月22日付
●日航退職者 300人不足、目標1500人、整理解雇実施の公算(読売・2面)
●トヨタプリウス用電池新工場(読売・8面)
●トヨタリコールブランド力再び低下も(読売・8面)
●シャープ、ノートPC打ち切り「メビウス」消える可能性(読売・8面)
●羽田に新ターミナル にぎわいのテークオフ(読売・32 面)
●反日デモ、中国当局が承認(朝日・1面)
●中古車人気盛り返す、エコカー補助終了で値頃感、販売各社が仕入れ競争(朝日・10面)
●フィットHV版好調(朝日・10面)
●エコポイント・エコカー補助金、1世帯利用額は2万800円(朝日・11面)
●非在来型ガス開発、英も試掘EU競う(毎日・7面)
●タイでの生産、11月末に開始、プリウス(毎日・8面)
●G20直前円高強まる、最高値秒読みの見方も(東京・9面)
●レアアース、日・ベトナム共同開発、首相合意へ官民で脱・中国(日経・1面)
●フォード保有のマツダ株、住友商事が取得へ、1%前後で最終調整(日経・9面)
●大型タイヤ4割増産、ブリヂストン、北九州、300億円投資(日経・11面)
●ホンダ、新車受注、10月35%減、20日まで、国内「想定より弱い」(日経・11面)
●東洋ゴムマレーシア社買収、東南アジアでタイヤ生産・販売(日経・11面)
ひとくちコメント
シャープがパソコン事業から撤退する。「すでに撤退していた」という表現の方が正しいようだ。きょうの各紙が報じているが、2009年10月に発売した製品を最後に開発を打ち切り、09年度中に生産を終了していたという。
撤退の理由は「ライバルメーカーとの競合による価格下落で収益が見込めないと判断」(毎日)したという。シャープは得意の液晶技術を画面に生かしたノート型パソコン『メビウス』で人気を集めたが、すでに撤退してから半年以上も過ぎて明らかになったというのもそれだけマスコミの関心も薄れていたのだろう。
シャープではこれまで販売したパソコンの保守・修理などは継続するそうだが、「関係部門の一部はすでに今年12月販売予定のタブレット型高機能情報端末『「ガラパゴス』に移っており、経営資源をこちらに集中させる」(朝日)という。
シャープのパソコン事業といえば、1995年にノートパソコン・メビウスシリーズを発売。01年度には液晶画面を備えたパソコンとしては世界で最も軽く、最も薄い「ムラマサ」を発売。国内シェアを1割近くまで伸ばし、一世を風靡した。
実は筆者のノート型パソコンも画面が美しいことから7~8年前からシャープ製を使用している。そのメビウスで「パソコン事業撤退」の話題を打っているのも複雑な心境だが、すでに消滅した愛車のトヨタ『ビスタ』といい、愛着のあるブランドがまたひとつ消え去って行くのは残念でならない。