フィアットグループは17日、フィアットブランドの新CEOにアンドレア・フォルミカ氏を起用すると発表した。セルジオ・マルキオンネ氏は、引き続きクライスラーを含むグループ全体のCEOを務める。
アンドレア・フォルミカ氏は、イタリア国内の自動車産業に精通するだけでなく、フォードやトヨタでは海外勤務経験を持つ。前任のロレンツォ・システィーノ氏が国際オペレーション部門のトップに異動したのに伴い、アンドレア・フォルミカ氏がフィアットブランドの新CEOに指名された。
アンドレア・フォルミカ氏は、中国、インド、ロシアなど、急成長市場の開拓を重要テーマに掲げる。同時に、アルファロメオとランチアの販売トップも兼務。欧州におけるクライスラーブランドの販売担当責任者も務める。
フォルミカ氏は1961年1月13日生まれ。88年、ミラノのバッコーニ大学で経営学修士を取得。86年、英国ベネトンでキャリアをスタートさせる。89年、フォード・イタリアに移籍、99年には同社会長となる。2002年、トヨタ・ヨーロッパ副社長に就任、08年から10年9月まで、同社の販売、マーケティング、商品企画、広報担当上級副社長を務めていた。