【EVEX & CSF 10】トヨタ系商社が中国製のEVパーツを集めると…!?

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百花繚乱…異業種からのEV参入
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電気自動車開発技術展(EVEX)2010では、トヨタグループの総合商社である豊田通商(愛知・名古屋)も出展。ブースには中国で製造された自動車部品だけで組み上げたEVユニットが展示されていた。

このEVユニット、「目標車両性能」は最高時速80km/h、1充電走行時間100kmと記されている。「日本で当社がCAD設計し、中国の小さな鉄鋼業など数社に頼んでつくってもらった」(同社)というフレームに搭載されるものは……。

リチウムイオンバッテリーが3.2V 40〜60Ah/セルの中国・洛陽を産地とするもの。セル電圧・整流・温度・SOCなどをモニタリング・異常検出するバッテリーマネジメントシステムが恵州のもの。モーターは南京で製造された最大出力15kW、最大トルク45N・nのDCブラシレスモーターだ。

「もちろん中国向けのEV提案で、ミニカーと軽自動車の間のクラスとして売れないか検討している。『こうしたネタもつくれますよ』という提案だが、品質保証や、どこまで売るかという問題は未解決。コンポーネントだけ売りっぱなしということも可能かなど、いろいろと考えている」(同社)

中国にはすでに、耕運機などにモーターを付けたり、エンジンをモーターに換装させる業者などが多く存在し、「ガソリン車の次は電気自動車」という概念がそもそもないといわれている。

「中国ですでにあるEVパーツを組み上げて、こうしてコンポーネントを売る商売が成り立つかどうか、思案中だ。売値は…50万円というところか。でもトヨタグループとしては…どうかなと」と同社担当者は苦笑いした。

EVEX:電気自動車開発技術展2010とCSF:クリーン発電&スマートグリッドフェア2010は16日まで、パシフィコ横浜で開催。

《レスポンス編集部》

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