【カーナビガイド '10】ケータイナビとPNDのいいとこ取りナビ…カーナビタイム WND-01K

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ケータイサービスのノウハウを活かした車載専用ナビ

ナビタイムジャパンが5月24日に発表した『WND カーナビタイム』は、通信機能を使って最新の地図データやスポット情報を基に案内できるポータブルナビゲーション。

同社はこれまで、au携帯電話向けの「EZ助手席ナビ」やドコモやソフトバンク端末向けの「NAVITIME ドライブサポーター」などのサービスを提供してきたが、カーナビタイムは、これら携帯電話向けサービスをベースにしつつ車載専用端末として最適化を図った通信ナビだ。auの通信ネットワークを利用するアライアンス型サービス「Link→au」の第一弾という、エポックメイキングな端末でもある。

リアルタイムに情報を更新できるため、地図データ(年3回更新)やクチコミ情報、ガソリンスタンド価格検索や駐車場の満空情報、グルメクーポンも入手できる。また、オンデマンドVICSや渋滞予測、プローブ交通情報も利用できることも特徴だ。

ナビ本体はオープン価格の設定だが、専売ショップの販売価格は4万3800円。国内家電ブランドのPND売れ筋モデルよりも若干安めのプライスタグを付けつつ、通信料はどんなに使っても月額525円の定額(2年契約の場合)に抑えることでコストパフォーマンスを訴求する。

◆圏外でも利用は可能、PC/ケータイ連携でさらに便利に

端末内には8GB容量のSSDが搭載されており、地図データと最低限のデータベースは有している。通信圏外であっても目的地の検索やルート設定は可能。万が一、案内中に圏外になってしまっても、ナビゲーションが止まることはない。また、ジャイロ・加速度センサーを搭載し精度の高いナビゲーションを実現していることも、一般的なケータイナビとは大きな差をつけるポイントだ。

さらにカーナビタイムは、携帯電話やPC向けに提供している「ナビタイム」や「EZナビウォーク」、「EZ助手席ナビ」と組み合わせることで、さらに便利に使えるようになる。携帯電話で検索した目的地をそのままカーナビタイムに転送できるのだ。

ケータイ/PCのサービスを使って地点検索を行うと、検索結果を表示した画面に「CAR NAVITIMEに転送する」という項目が表示されるようになった。これを選択すると予めID登録をしたカーナビタイムへ地点の送信ができる。

PCの場合には検索したルートそのものを転送することができる。経由地を多く設定する場合には、ナビで設定するよりもPCで設定した方が手間も掛からない。また、携帯電話やPCで転送しなくとも、自分の検索履歴はそのまま使えるようにもなっている。携帯電話で調べたものをPCで、PCで調べたものを携帯電話で…というのがナビタイムの利点でもあったが、今後はこれにカーナビタイムも加わる。

◆スポット情報と地図の鮮度でスタンドアローンナビと差をつける

そして極めつけは通信機能を利用した最新の地図データとスポット情報だ。地図データは原則として年3回の更新。スポット情報についてはほぼ毎週のようにデータの更新をおこなっているので、ほぼ最新の情報が手に入る。グルメや観光地など、口コミ情報も含めた検索が可能で、グルメの場合は5つ星評価の点数絞り込みや、「デート」「宴会」などの目的・用途別絞り込みも可能。またNAVITIMEの検索ランキングや旬の観光スポットを取り上げる「おすすめ特集」などもユニークかつ便利なコンテンツだ。さらにガソリンスタンド検索は、価格情報も合わせて入手できる。

渋滞情報については、通信ナビではお馴染みの機能でもあるオンデマンドVICSに加えて、取締情報、統計情報を利用した渋滞予測、そしてプローブ交通情報にも対応している。

また、「マイカーマネージャー」は、ドライブサポーターにもあったマイカー管理サービス。燃費記録だけでなく、日記、オイルやタイヤなどの消耗品の交換チェック、保険や車検などの更新確認など愛車のメインテナンス記録簿としても利用範囲が広い。

カーナビタイムは「ドライバーが操作できない」「画面が小さい」「電波圏外で利用できない」といったケータイ電話のネガと、「VICSが利用できない」「スポット情報や地図の更新が割高」というPNDのネガの双方を潰した画期的なポータブルナビと言える。

ポータブル通信ナビの先駆けでもあるパイオニア カロッツェリア『エアーナビ』は、スポット情報/地図データともにローカルに保存し、通信コンテンツはどちらかと言えば「+α」の存在だったが、カーナビタイムではあくまでも通信コンテンツが主役。しかも、通信費は月額525円という画期的な価格(2年契約時)を実現している。よりフルナビに近いナビを求めるなら大画面・高解像度・ハイスペックのエアーナビ、リーズナブルに通信ナビの利便性を活用したいならカーナビタイム、という位置づけになるだろう。

《北島友和》

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